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社説

小中学生の体力づくり 気軽に運動楽しむ習慣を

 子供が無理なく体を動かすことは健康づくりにも役立つだろう。

     文部科学省は2008年度から毎年、全国の小学5年生と中学2年生を対象に「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」を実施している。

     50メートル走や立ち幅跳びなど8種目を点数化した体力合計点は、ここ数年小中学生とも伸びる傾向だ。学校が、子供の体力作りに積極的に取り組んだ結果だろう。

     一方で気になるのは、中学で運動から離れる生徒も増えることだ。

     昨年度の調査で、中学2年生の1週間の運動時間を小学5年生の時と比べてみたところ、体育の授業以外に「運動時間がゼロ」と答えた生徒が、男女とも増加していた。

     男子は2ポイント上がり約5%、女子は9ポイント増の約14%だった。また、中2女子に限れば、2割が「1時間未満」だったという。

     特に中学では、運動部に入る生徒も多く、体を動かす時間が延びるのは確かだ。一方で運動部は競技性が強まる。練習もハードになり、運動が苦手な生徒は敬遠しがちになる。

     スポーツ活動が学校中心の現状では、運動部に入らない生徒はスポーツから遠ざかりがちだ。

     この状況を改善しようと、運動が苦手な生徒も体を動かす機会を持てるよう取り組むケースもある。

     東京都世田谷区の区立中では、昨年度から「軽運動部」を作っている。活動は月2、3回で、1回1時間ほど。ダンスやボール運動など多様なメニューで、生徒が楽しんで体を動かせるよう工夫している。

     杉並区の中学も昨年度から、球技などいくつかのスポーツを1~2カ月ごとに体験できる部を設けた。運動が苦手な生徒にも興味を持ってもらえる効果があるという。

     世界保健機関(WHO)は、健康づくりのために子供が毎日1時間ほど運動することを推奨している。

     気軽に体を動かす活動を広めるためには、学校だけでなく地域や家庭との連携も重要だ。

     児童の父親や卒業生が、休み時間に子供と一緒にドッジボールなどを楽しんでいる公立小や、短時間でできる簡単な運動事例集を家庭に配って促す教委もある。

     きょうはこどもの日。家族そろって運動を楽しみたい。

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