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ストーリー

パルミラ 歴史学者の誇り(その1) 命かけ守った収蔵品

 古代ローマ時代の凱旋(がいせん)門はアーチ部分が崩落し、がれきと化していた。神殿は破壊され、目の前にあるのは岩の塊だ。「砂漠の中の世界遺産」として知られるシリア中部のパルミラ遺跡。内戦下、周辺では地雷処理の音が「パーン」と響く。

 「砂漠の花嫁」と称されたパルミラは2~3世紀、シルクロードの東西交易で最盛期を迎えた。過激派組織「イスラム国」(IS)はこの都市遺跡を破壊し尽くした。パルミラ博物館の石像も引き倒されている。ISはイスラム教誕生以前の遺跡を敵視した。偶像崇拝も厳禁のため、彫像の顔を削り取り、略奪品は密売に回した。

 博物館はほとんど「空っぽ」だ。だが、シリア軍兵士は「数百点あった収蔵品の一部は首都ダマスカスにある…

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