メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

今週の本棚

内田麻理香・評 『明治の技術官僚 近代日本をつくった長州五傑』=柏原宏紀・著

 (中公新書・950円)

今も引き継がれる交通網や貨幣

 明治維新の少し前、五人の長州藩士が英国に向けて密航した。その一人が、日本初の内閣総理大臣となった伊藤博文、もう一人は鹿鳴館外交で有名な井上馨である。この二人は知名度が高いのに対し、他の三人は彼らが成した業績に比して、あまり世に知られていない。山尾庸三は工部省の設立に携わり、工部大学校(現在の東京大学工学部)を作った。井上勝は日本の鉄道の発展に寄与した「鉄道の父」だ。そして、造幣部門で尽力したのが遠藤謹助である。明治の黎明(れいめい)期に、重要な役割を果たした三人であるにもかかわらず、さほど有名ではない。本書は日本の近代化を支えた「長州五傑」に焦点を当て、日本の技術官僚たちの活躍を描いている。

 鎖国中の日本は、海外渡航が厳しく禁止されていたが、長州藩は西洋に藩士を派遣して、「生(いき)た器械…

この記事は有料記事です。

残り1072文字(全文1448文字)

おすすめ記事

毎日新聞のアカウント

話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 慶応大が渡辺真由子さんの博士取り消し
  2. 仙台市博物館 政宗の愛刀公開 ゲーム「刀剣乱舞」効果? 反響「普段の数十倍」 /宮城
  3. 武田・厚労省課長 韓国で逮捕 「韓国人嫌い」空港職員に暴行か
  4. 大分知事選 現職と新人の2氏が届け出
  5. 定員割れ神戸・楠高 重度脳性まひ男性が2年連続不合格

編集部のオススメ記事

のマークについて

毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです