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アルメニア

露、敵対政権誕生を警戒 8日首相指名

アルメニア首都エレバン

 【モスクワ大前仁】国民の反発を受けた前大統領のサルキシャン首相が4月に辞任に追い込まれた旧ソ連のアルメニアで混乱が拡大している。与野党の対立と市民の抗議デモが続くなか、抗議運動を率いる野党指導者が次期首相に選ばれるかが最大の焦点。過去の旧ソ連諸国で市民の抗議デモが反露的な政権誕生につながったこともあり、ロシアは警戒を強めている。

 アルメニアで大統領を2008年から2期10年務めたサルキシャン氏は、憲法改正で、首相権限を強めたうえで、4月17日に首相に転じた。ところが野党と一部国民は支配の長期化と汚職疑惑に反発。首都エレバンで抗議運動を展開し、サルキシャン氏は23日に辞任に追い込まれた。

 議会は今月1日に後継首相の選出投票を行ったが、抗議運動を主導した野党第2党エルクのパシニャン党首しか出馬せず、与党・共和党の反対を受け否決された。そのためエレバンでは2日、パシニャン氏が呼びかけたデモが行われ、鉄道が運行を中止し、休業する企業も続出した。

 次回の首相指名投票は8日の予定。首相を選べなければ、議会は解散され、30~45日以内に総選挙が実施される。

 アルメニアはロシア軍の駐留を受け入れるなど、親露的な立場を維持してきた。エレバンでの抗議運動に対し、ロシア外務省は「憲法の枠組みで決着することを願う」とけん制。一方、米国務省は「全国民の要求に応じるような決着を望む」と、野党の意向を反映させることを求めている。

 現時点で抗議運動は反露色を帯びていない模様だが、旧ソ連圏では03年にジョージア(グルジア)、04年と14年にウクライナでそれぞれ政変が起こり、いずれも親欧米政権が誕生した。

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