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POPSこぼれっ話

ラジカセ復活とスピーカーイス

イス型スピーカー=オーディオハート提供

 流行の最先端を走るファッション業界やその関係者が集まる場所で、アナログプレーヤー、真空管アンプ、巨大スピーカーをそろえて、音楽を流す場面を数多く見かけるようになってきた。ジャズ喫茶ではなく、セレクトショップや普通のバーなどで、である。“いい音が、いい時間や空間を生み、新たな発想の創造につながる”のだとか。そんな店では、そのシステムに合った1960、70年代のジャズやロック、80年代の歌謡曲やニューミュージックが流される。エッジのきいた先端の人々の音楽嗜好(しこう)が、緩い、古めのジャンルに向かっているのが分かる。

 そんな状況の中でも、「カセットテープ」がかかるポータブル「ラジカセ」の新製品(TY-AK1)が東芝から発売されたのは驚いた。ミュージックカセットの専門店「ワルツ」が東京・中目黒に誕生したのは2015年夏。中年のマニアだけでなく、「個性的な音質」で若者にファン層を広げていたが、3年がかりでメーカーまで動かした形だ。ただ、そこは現代。カセット音源をUSBメモリーやSDカードにダビングできたりする。ア…

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