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道徳の教科化スタート 多様性理解の入り口に=水戸健一(東京社会部)

道徳の授業で先生の問いに答えようと手を挙げる子どもたち=東京都国分寺市の国分寺市立第五小学校で2月16日、金秀蓮撮影
道徳の授業で先生の問いに答えようと手を挙げる子どもたち=東京都国分寺市の国分寺市立第五小学校で2月16日、金秀蓮撮影

 道徳が今春、小学校で教科化された。中学校は来春の教科化が決まっている。検定教科書に基づいた指導は、教育勅語をなぞった国定教科書が使われた戦前の「修身」をほうふつとさせるなどとして、反対の声も根強い。だが、授業は始まった。いつまでも教科化の是非にこだわるのではなく、目標に掲げられた「物事を多面的・多角的に考える」ことを通じ、個人の多様性や社会の寛容性についての理解を深められる教科にしていくことが重要ではないか。新しい機会として生かしたい。

 1958(昭和33)年に始まり、戦後生まれの多くが経験した教科外活動の「道徳の時間」は、国語や算数などの教科のように国の検定教科書がなく、成績を評価しなかった。副読本にある偉人の伝記を読ませるような「読む道徳」が広まり、運動会の練習に充てる学校もあった。「同じ学年の全学級で同じ曜日の同じ時限に道徳を割り当てて、学年行事に代替しやすいようにした」と明かす教員がいるように、長い間、道徳の形骸化が指摘…

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