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論点

米のイラン核合意離脱

中林美恵子・早稲田大教授

 イラン核合意からの離脱を表明したトランプ米大統領。国際的な約束をほごにする振る舞いにイランは反発、合意維持を求めてきた欧州やロシアとの亀裂も広がる。イランを敵視するイスラエル寄りの姿勢には11月の米中間選挙に向けての政治的な思惑がのぞく。近く開催される見通しの米朝首脳会談や世界の原油需給への影響は。

 核合意には大きな意義があった。世界の脅威となっていたイラン核問題を当面の間、決着させた。イランを国際社会に取り込み、火薬庫と呼ばれた中東の地域を安定させるための足がかりだった。多国間の枠組みを嫌うトランプ氏だが、既に離脱表明した環太平洋パートナーシップ協定(TPP)や地球温暖化対策「パリ協定」と異なり、イラン核合意については用心深く取り扱ってきた面もある。

 しかし、最終的には、トランプ氏は中東地域の安定よりも、オバマ前政権のレガシー(政治的遺産)をひっくり返して、自らの政治的事情を最優先するという見地から、離脱の判断を下した。安全保障面でも多国間協調を重視しない独特の姿勢を鮮明にした。

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