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福岡タクシー暴走

無罪主張「踏み間違えてない」 初公判

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 2016年12月に暴走したタクシーが福岡市博多区の原三信病院に突っ込み3人が死亡し、7人が負傷した事故で、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)に問われた運転手、松岡龍生(たつお)被告(65)の初公判が10日、福岡地裁(平塚浩司裁判長)であった。松岡被告は「ブレーキを必死に踏み続けたが速度はどんどん速まった。予期しない異常事態に意識を失った。アクセルと踏み間違えてはいない」と述べて起訴内容を否認し、無罪を主張した。

 検察側は冒頭陳述で、松岡被告が病院の約300メートル手前の市道でタクシーを発進させた後、その数メートル先で停車させようとした際に、ブレーキと間違えてアクセルを踏み込んだと主張。タクシーが急加速して慌てたあまり踏み間違いに気づかず、そのまま時速約86キロで走らせて病院に突っ込んだとした。

 検察側はさらに、走行状況を記録する車載の「イベント・データ・レコーダー(EDR)」には、アクセルが全開に踏み込まれていたことが記録されていたと指摘。また、松岡被告が事故後、「病院職員の前で『ブレーキと踏み間違えた』とつぶやいた」と述べた。

 これに対し、弁護側は「車のどこかに問題があった」と反論。そのうえで「衝突前に意識を失っており、事故を回避できなかった」とした。

 福岡地検は精神鑑定などでも心身に異常がなく刑事責任を問えると判断し、17年2月に起訴した。起訴状によると、松岡被告は16年12月3日午後5時ごろ、ブレーキを的確に操作する注意義務を怠り、アクセルを踏み間違えた過失によってタクシーを暴走させて、3人を死亡させ、7人に重軽傷を負わせたとされる。【平川昌範、石井尚】

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