マレーシア総選挙

政権交代 民主化の進展なるか 京都大学東南アジア地域研究研究所連携講師・伊賀司氏の話

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京都大学東南アジア地域研究研究所連携講師(マレーシア政治・社会研究)、伊賀司氏の話

 今回はもともと与党連合・国民戦線に批判的な中華系住民だけでなく、多数派のマレー系住民も野党連合・希望連盟を支持した。マレーシア経済の国内総生産(GDP)成長率は4・2%(2016年)だが、生活費の上昇や税金の引き上げで庶民の生活は苦しく、多くが成長を実感できていない。加えて政府系ファンドなどを巡る汚職疑惑がナジブ政権の支持離れを招いた。

 マレー系住民の間ではこれまでマレー系優遇政策に批判的だとされる一部野党側への警戒が強かった。だが、マハティール氏というマレー系で、実績のある政治家がリーダーとなることで、野党連合はマレー系住民の支持を集めた。一方、中華系住民にはマハティール氏に対する不信感も根強いが、ナジブ政権を打倒するために苦渋の決断として野党連合に投票した人も多い。

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