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「鉄の暴風」が吹き荒れた沖縄戦から78年。約3カ月に及んだ地上戦は住民を巻き込み、日米合わせて計約20万人が犠牲となった。

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命と平和、託され…90歳「ひめゆり」初の自分史

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自分史「ひめゆりとともに」を出版した「ひめゆり平和祈念資料館」前館長の島袋淑子さん=沖縄県糸満市で2018年3月19日午前11時5分、佐藤敬一撮影
自分史「ひめゆりとともに」を出版した「ひめゆり平和祈念資料館」前館長の島袋淑子さん=沖縄県糸満市で2018年3月19日午前11時5分、佐藤敬一撮影

 太平洋戦争末期の沖縄戦に動員された「ひめゆり学徒隊」の生き残りの一人で、3月末で「ひめゆり平和祈念資料館」(沖縄県糸満市)の館長を退任した島袋淑子さん(90)が、初の自分史「ひめゆりとともに」を出版した。凄惨(せいさん)を極めた沖縄戦の体験や平和への思いなどをつづり、戦争のない社会をつくるために「資料館が平和の砦(とりで)になってほしい、そして一番大事な命について考える場所になってほしい」と訴えている。【佐藤敬一】

 沖縄師範学校女子部と県立第一高等女学校で構成した「ひめゆり学徒隊」は、生徒222人と教師18人の計240人。米軍の沖縄本島上陸直前の1945年3月23日に日本軍に動員され、負傷兵の看護などに当たったが136人が死亡した。

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