シェアハウス「かぼちゃの馬車」の運営会社が破綻した問題で、スルガ銀行の複数の行員が審査書類の改ざんを知りながら融資していたことが判明し、金融庁による行政処分は避けられない見通しとなった。迅速な審査で融資を拡大するビジネスモデルが不正の温床になった可能性があり、経営陣の責任問題にも発展しそうだ。
「行員は不正に関与しておらず、むしろ販売側にだまされた被害者だ」。スルガ銀はこれまでこう強弁し、自らの責任を認めてこなかった。しかし行員を対象にした聞き取り調査の結果、それを覆さざるを得ない情勢だ。
スルガ銀行員の関与はこれまでも疑惑が持たれていた。同行から多額の融資を受けてシェアハウスを購入し、返済不能に陥った所有者の弁護団は、かぼちゃの馬車運営会社のスマートデイズとスルガ銀行員が結託して不正融資を拡大したと主張。7日には不動産業者と行員の電話音声という録音データを公開し、「いじくれない販売会社がいたらどうする」と尋ねる業者に対し、行員とされる人物が「彼はそこそこできる」と改ざん可能な会社…
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