一側性難聴

「半分、青い。」に 医師ら「もっと知って」

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「よく聞こえるように、聞こえる側の右耳に手を添えることもあります」と話す一側性難聴の高井小織さん=京都市右京区で2018年4月27日、根本毅撮影
「よく聞こえるように、聞こえる側の右耳に手を添えることもあります」と話す一側性難聴の高井小織さん=京都市右京区で2018年4月27日、根本毅撮影

 片側の耳が聞こえない「一側性(いっそくせい)難聴」は外見では分からず、片耳は聞こえるため不自由さが理解されにくい。4月に始まったNHK連続テレビ小説「半分、青い。」は、この難聴のヒロインの半生を描く。同じ境遇の当事者や医師らは「多くの人に一側性難聴について知ってほしい」と期待している。

 ヒロインの楡野鈴愛(にれのすずめ)は小学3年の時、おたふく風邪が原因で左耳の聴力を失う。診察後、医師が両親に告げた。「音の遠近感覚や方向は分からなくなります」

 一側性難聴は、片側の音が聞こえにくいだけではない。人は左右の耳で聞くことによって音の方向を判別するため、それができなくなる。歩いている時に車の音を察知しにくかったり、たくさんの友人とおしゃべりをしている場面で誰が話しているか聞き取りにくかったりと、日常生活でも不便がある。

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