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時代の風

リスク回避偏重の社会 若者の自由が育たない=長谷川眞理子・総合研究大学院大学長

=丸山博撮影

 約35年前、私は理学部生物学科の人類学教室に進学した。ここは、ヒトという動物の進化について研究するところで、私の目的はアフリカで野生チンパンジーの研究をすることだった。しかし、いきなりアフリカに行くわけにもいかない。まずは、学部3年の夏休みから野生ニホンザルの研究を始めた。調査地は房総半島の真ん中。廃屋になった農家を基地にして研究が始まった。水道はある、プロパンガスもある。が、状態は原始的そのもの。ここで経験を積んだ後、博士課程からアフリカで野生チンパンジーの調査にでかけた。

 こちらは、タンザニアの首都ダルエスサラームから西に1000キロ入ったタンガニーカ湖畔。もちろん電気…

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