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アートの扉

バヌアツの「祖先像」 儀礼仕切る強い存在感

1969年ニューヘブリデス諸島(バヌアツ)で収集高さ83センチ、横68センチ、幅19センチ国立民族学博物館蔵

 両手を広げて悠然と立つ祖先像の姿は、1970年大阪万博のシンボル「太陽の塔」と似ている。写真でこの姿を見せられた芸術家の岡本太郎(1911~96年)は「太平洋では昔から岡本太郎のまねをしていたんだな」と語ったという。当時、岡本は「太陽の塔」の制作に取りかかっていた。

 大阪万博でテーマ館のプロデューサーを務めた岡本は塔内部で世界各地の仮面や彫像、生活用具などを展示しようと発案。それを受けて、平均年齢30歳の研究者ら20人による「日本万国博覧会世界民族資料調査収集団(EEM)」が結成され、68年から1年かけて約2500点を収集した。ニューヘブリデス諸島(バヌアツ)で集められた祖先像は、その一つだ。木組みにヤシなどの植物繊維を絡め、その上を粘土で固めて、形作ったとされる。顔の横に装飾されているのは…

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