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岡山・加計学園

獣医学部新設問題 首相「指示の証拠示せ」 野党追及にいらだち 衆院予算委

衆院予算委員会で答弁する安倍晋三首相=国会内で14日午前10時31分、川田雅浩撮影

 「手続きに何の問題もない」。安倍晋三首相が出席して行われた14日の衆院予算委員会集中審議。学校法人「加計学園」の獣医学部新設を巡る問題をただされた安倍首相は従来の答弁を繰り返して正当性を主張した。だが、野党側からヤジが重ねられると、「私の指示があったなら示してほしい」と反論するなどいらだちを見せる場面もあった。

     「総理は本当に、柳瀬さんからこの件の報告を受けていないのか」。10日の国会での参考人招致では、柳瀬氏が加計学園関係者と首相官邸で計3回面会したことを明らかにした。公明党の中野洋昌議員は、首相にこの事実関係を確認した。

     これに対し首相は「国家の重大事でもない限り、案件の報告は途中で受けることはない」と述べ、面会の事実すら知らなかったと強調。「特区のプロセスに影響はなく、面会は問題なかった」と断言し、時折、笑みを浮かべる余裕も見せた。与党が加計学園問題を取り上げたのは5分程度。ほかの時間は北朝鮮問題などの外交問題に質問を費やした。

     一方、野党側は加計学園問題に多くの時間を割いて追及。安倍首相は淡々と従来の答弁を繰り返しつつも、野党からヤジが飛ぶといらだつ様子を見せた。

     立憲民主党の本多平直議員が柳瀬氏から面会報告があったかを問うと、「無限の時間があれば報告を受けるが、私の時間も限られている」と不服そうな表情で答弁した。同党の川内博史議員は「柳瀬氏の面会について、政府はきちんと調査すべきだ」と要求。安倍首相が「既に調査済みだ」と突っぱねると、野党席からは「真相究明を」「ウミを出せ」という怒号が飛び、議場は騒然となった。

     さらに、国民民主党の玉木雄一郎議員が「責任をどう感じているのか」とたたみかけると、「行政府の長として最終的な責任はあるが、すべて私の指示で行っているかのごとく言われるのは承服できない。それなら私が指示したと示してほしい」と語気を強めて反論した。

     「問題だ」「そんな話はしていない」。野党席からのヤジが次第に大きくなると、首相が「ちょっと静かにしてください」と声を荒らげる場面もあった。【蒔田備憲、飯田憲】


     ◆加計学園問題を巡る安倍首相の主な発言

    獣医学部新設を知った時期について

    ・国家戦略特区に(愛媛県)今治市とともに申請を出した段階(2015年6月4日)で承知した(17年6月5日、参院決算委)

    →その後、訂正

    ・(17年)1月20日の国家戦略特区諮問会議で知った(17年7月24日、衆院予算委閉会中審査)

    ・(学園理事長から)相談や依頼があったことは一切ない。具体的なことは一切話していない(18年4月11日、衆院予算委集中審議)

    働きかけを受けたか、行ったか

    ・獣医学部新設の働きかけや依頼は全くなかった(17年7月24日、衆院予算委閉会中審査)

    ・私から指示を受けた方は一人もいないことも明らかになっている。プロセスも問題ない(18年4月11日、衆院予算委集中審議)

    愛媛県が作成した文書について

    ・コメントする立場にない(18年4月11日、衆院予算委集中審議)

    ・(面会を否定した柳瀬唯夫・元首相秘書官について)私は元上司として信頼している(18年4月11日、衆院予算委集中審議)

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