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人ふでがき

出版記念朗読会を開いた難病の元シンガー 土屋竜一さん(53)=佐久市 /長野

 10歳で難病の筋ジストロフィーを発症しながらも、前を向いて生きた少年時代の体験を基にした全10話の物語「ぼくにできること」を出版した。それを記念した「そよ風の朗読会」を4月末に佐久市で開き、盛況だった。

 物語の主人公・リュウちゃんが住む地方では、わんぱくな子どもを「ゴタ」と呼ぶ。リュウちゃんは行く先々で冒険やいたずらを繰り返すゴタそのもの。さまざまな出来事に遭遇するが、病気やいじめに負けず、自分にできること、できないことに向き合いながら成長していく。その物語には「できることは精いっぱいやる」「あきらめない」といった自身の生きる姿勢が反映されている。

 かつてシンガー・ソングライターとして各地でコンサート活動を展開し、車いす姿で涼やかな美声を響かせた。声を失ってからは作曲や執筆活動に励んできた。単行本にした物語は、体が不自由なために我が子の世話が十分できず、自分にできることとして読み聞かせ用に書いたものだ。

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