メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

大学で英語を学ぶため、イラク北部クルド人自治区の中心都市であるアルビルで1人暮らしを始めたマリアムさん

 「あなたのこと、なんと呼んだらいいですか?」。そう尋ねると彼女は一瞬の沈黙の後、戸惑った表情のままこう答えた。「分からないわ。むしろ教えてほしい。私は一体誰なのか」

 マリアム・バルチアンさん(31)。彼女は20代の頃までそう呼ばれてきた。育ったのはイランの首都、テヘラン。両親と血のつながっていないことは、幼心に気付いていた。19歳の時、育ての父が亡くなると、家族は彼女を冷遇した。彼女はわずかな手がかりをたどりながら、自分の「居場所」を探り始めた。

 赤ちゃんだった彼女が保護されたのは1988年3月、イラクとの国境近くだ。ハラブチャというイラク側の街でサダム政権が化学兵器により、5000人ものクルド人を虐殺した直後。発見されたのは、ハラブチャから逃れる道のりにあたる。

この記事は有料記事です。

残り271文字(全文608文字)

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 園児20人、保育士2人感染 東京・文京区の保育園 22日まで臨時休園

  2. どこへGo Toすれば… 外出配慮?旅行? 都民惑わす政策のちぐはぐ

  3. 「母親ならポテトサラダくらい作ったらどうだ」 ツイートが大反響を呼んだ三つの視点

  4. 連日200人超は第2波か 保健所「手いっぱいだ」 病院「もう少し先か」

  5. 沖縄米軍基地で45人の集団感染 知事、米軍に感染者数公表、一部封鎖求める

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです