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音楽の窓から世の中を眺めて

ジャーナリスト、江川紹子さんの音楽コラム。クラシックナビ連載。

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「#Me Too」ではなく「Time's Up」

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安倍政権の退陣を求める集会で、「#Me Too」の紙を手に財務省の福田淳一事務次官のセクハラ疑惑などに抗議する野党議員たち=国会内で2018年4月20日、川田雅浩撮影
安倍政権の退陣を求める集会で、「#Me Too」の紙を手に財務省の福田淳一事務次官のセクハラ疑惑などに抗議する野党議員たち=国会内で2018年4月20日、川田雅浩撮影

江川紹子

 まずは、米メトロポリタン歌劇場(MET)名誉音楽監督ジェームズ・レヴァイン氏のセクハラ疑惑の続報から。

 同氏の若い男性音楽家らへのセクハラが報じられたのは、昨年12月初め。最終的には4人の被害者が実名で告発した。一方、レヴァイン氏は疑惑を全面否定。METは同氏の出演予定をキャンセルしたうえで、検事経験のある弁護士に依頼して調査を行っていた。

 そして3月12日、「レヴァイン氏がMETで在職中及びそれ以前に、性的な虐待・ハラスメント(嫌がらせ)に関わっていたという信頼できる証拠が明らかになった」として、同氏の解雇を発表。被害の時期や被害者の人数など、具体的な情報は明かされていないが、70人に聞き取りを行い、被害者は立場の弱い若い音楽家であり、レヴァイン氏は彼らに対し権力を有していたことは明らかになった、としている。

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