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K原さんちの里山探検

鳥取県南部町で暮らす自然観察指導員の桐原真希さん一家。山陰の生きものたちと里山の暮らしをご紹介します。

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K原さんちの里山探検

/12 モリアオガエル 豊かな森に命の泡 /鳥取

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 皆さんは、ため池や田んぼにかかる林縁に白い綿菓子のような泡がぶら下がっているのをご覧になったことはありますか? 私は、毎年この綿菓子がどこで見られるか、ワクワクしながら探しています。

 泡の正体はモリアオガエルという日本固有種のカエルの卵。正確には卵塊と呼ばれる繁殖成功の証です。一つの泡の中には150個くらいの卵が入っています。普段は、森の中でひっそりと過ごしていますが、南部町では、5月後半ごろから産卵期に入り、集団お見合いのために水辺に集まって来ます。モリアオガエルが見られるところは、豊かな森と水辺がある証拠でもあります。食べ物となる小さな生き物が数多く棲(す)んでいる生物の多様性度が、彼らの命を支えていると言ってもいいでしょう。

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