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介護短歌展

母思う 奄美の橋田さん、15年間の日々詠んだ100首 /鹿児島

 母を介護してきた15年間を見つめ、母への思いを込めた短歌を詠み続けてきた鹿児島県奄美市笠利町の橋田博文さん(64)の「介護短歌 一人百首展」が、同県立奄美図書館で開催されている。100点の短歌が展示され、橋田さんは「何気ない思いをつづった。自由に感じ取ってもらえれば」と話す。29日まで。

     橋田さんの母ムツ子さん(99)は、奄美大島発祥の高級絹織物である大島紬(つむぎ)の機織りをしながら4人の子を育ててきた。しかし高齢となり、認知症を発症。橋田さんは1997~2012年、自宅で介護を続けてきた。

     元気だった頃の母の姿を思い浮かべながら現実と向き合わなければならない日々。つらく、思い悩んだ時期もあったが、橋田さんはその感じたままを残そうと思い立ち、若い頃から親しんでいた短歌に一つ一つまとめてきた。展示作品は、日々の何気ない母との触れ合いや出来事を描いたものばかりだ。

     「手をにぎり 赤子と見立て 守り唄を 常が鈴虫 母はスヤスヤ」。そんな穏やかな場面を切り取った作品もあれば「思い悩んだ事を、反省も込めてそのまま詠んだ作品もある」と橋田さん。「来年100歳を迎える母への感謝の気持ちを込め、100点を展示した」という。

     ムツ子さんは現在、同県内の高齢者介護施設に入所している。橋田さんは15年間の自宅介護の日々を「長かったはずだが、母ににこにこされるとすべて吹き飛んでしまう」と愛おしい日々を懐かしむように笑顔で振り返る。【神田和明】

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