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街角から

北国の日本酒阻む壁 中国総局・赤間清広

 健康的でおいしいと和食ブームが続く中国で、日本酒の人気も急上昇中だ。ワイングラスで冷えた日本酒を楽しむのが「おしゃれ」だといい、中国料理やフランス料理のレストランに日本酒が並ぶことも増えてきた。

     父が宮城、母が新潟出身で、地酒の産地と縁が深い左党の記者には大歓迎の状況だが、2年前に赴任してから、気になっていることがある。メニューにある日本酒は「獺祭(だっさい)」(山口)が圧倒的に多く、北国の地酒があまり見当たらないのだ。

     「仕方がない事情があるんです」。日本酒の輸入を手がける貿易関係者が説明してくれた。中国は2011年の福島原発事故以降、東北や信越、関東にまたがる10都県で作られた食品の輸入を禁じたまま。このため中国市場に出回る日本酒も西日本の蔵元のものが多くなり、中でも有名な「獺祭」に人気が集中したというわけだ。

     越境EC(電子商取引)の発達で、中国で手に入る日本の商品の幅はぐっと広がった。和食ブームを含め日中の消費者を隔てる壁は確実に下がっている。しかし、政治や制度をめぐる壁は依然として高く、厚い。

     今月9日に開かれた日中首脳会談では、原発事故に伴う輸入規制緩和に向けた専門家グループの共同設置が決まった。北国の地酒を阻む壁はいつ崩れるのだろうか。

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