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奈良県吉野町と県立橿原考古学研究所(橿考研)は15日、同町宮滝の宮滝遺跡の発掘調査で、奈良時代(8世紀)前半とみられる大型建物跡(東西23・7メートル、南北9・6メートル)が見つかったと発表した。建物の規模や形式などから、聖武天皇(在位724~749年)が滞在した吉野宮(離宮)の正殿跡の可能性が強まった。【藤原弘】
宮滝遺跡は吉野川の北岸にあり、調査は昨年12月~今年3月、約130平方メートルの範囲で実施。柱穴が17個、東西に2・4~2・7メートル、南北に1・8~2・1メートルの間隔で確認された。復元すると、東西に柱10本、南北に柱6本がある構造で建物の四方にひさしがあったことが判明した。平城宮内裏正殿などと同じ格式の高い様式で、天皇が滞在したとみられるという。
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