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南北閣僚級会談

北朝鮮「中止」発表 米韓訓練を非難

金正恩氏=朝鮮中央通信・朝鮮通信

 【ソウル渋江千春】北朝鮮国営の朝鮮中央通信は16日未明、この日に予定されていた韓国との閣僚級会談を中止すると発表した。米韓両軍が11日に始めた定例の共同訓練「マックス・サンダー」を理由に挙げ、「意図的な軍事挑発だ」と非難した。また、北朝鮮で核問題の交渉を統括する金桂冠(キム・ゲグァン)第1外務次官も16日、談話を発表し、米朝首脳会談(6月12日)に向けた米国側の姿勢を批判したうえ、首脳会談について「改めて考慮せざるを得ない」と、中止の可能性を示唆した。

 金次官は、米朝首脳会談を前にボルトン米大統領補佐官らが「先核放棄、後補償」「リビア式核放棄」を主張していることを批判。「トランプ米政権が一方的な核放棄だけを強要しようとするなら、われわれはそのような対話にもはや興味を持たないだろう」と警告し、首脳会談の再考に言及した。ただ「関係改善のため誠意をもって朝米首脳会談に臨む場合、相応な対応を受けることになる」とも語っていることから、会談前に米側を揺さぶり譲歩を引き出すための戦術とみられる。

 韓国統一省によると、閣僚級会談について北朝鮮から16日未明、無期限に延期するとの通知文が届いた。同通信は、中止の責任が全面的に韓国当局にあるとし「われわれは米国と南朝鮮(韓国)当局の今後の態度を鋭意注視する」と強調した。これに対し、統一省は「朝鮮半島の平和と繁栄のために、速やかに会談に応じるよう促す」との声明を発表した。

 会談日程については、韓国が14日開催を提案したところ、北朝鮮側がその翌日に「16日」を提示していた。北朝鮮は会談中止の理由を共同訓練としているが、北朝鮮が日程を提示した段階で既に訓練は始まっており、中止通告も米朝首脳会談を見据えた揺さぶりの可能性がある。

 朝鮮中央通信は「マックス・サンダー」について「板門店(パンムンジョム)宣言のインクが乾く前にわが国に反対する大規模な訓練をし、われわれが示した平和愛好的なすべての努力に無礼、非道な挑発で応えた」と批判した。

米「声明、独自に分析」

 【ワシントン高本耕太】北朝鮮が米韓空軍の合同訓練を非難して米朝首脳会談の取りやめを示唆したことに対し、米ホワイトハウスは15日、「北朝鮮の声明を独自に分析したうえで、同盟国と緊密に連携を取る」との声明を発表した。

 国防総省も声明を発表し、北朝鮮が非難する演習「マックス・サンダー」など共同訓練を「例年実施している定期的なもので、防衛力や相互運用性の向上が目的だ」と説明し、演習の「防衛的な性格」を強調した。

 国務省のナウアート報道官は15日の記者会見で、米朝首脳会談中止を示唆したことについて「(北朝鮮側から)通知を受けていない」と述べ、「会談に向けた準備は継続する」と語った。

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