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大阪

生活困窮者もLGBTも みんなでフットサル

プレーを楽しむ参加者たち=大阪市西成区岸里1で2018年5月12日午後3時19分、金志尚撮影
集合写真の撮影で笑顔を見せる参加者たち=大阪市西成区岸里1で2018年5月12日午後4時42分、金志尚撮影

 生活困窮者や引きこもり経験者、性的少数者のLGBTなど、社会から孤立しがちな人たちが緩やかにつながる場を作れないか--。そんな意識から始まったユニークなフットサル大会が大阪市内で開かれた。誰もが対等になれるスポーツを通じ、社会や他者との接点を生み出す試みだ。「悩んでいるのは自分だけではない」「結局はみな同じ人間」。参加者からはこうした声が上がり、つながることの大切さが再認識された。【金志尚】

     生活困窮者の支援を手掛ける大阪市のNPO法人「ビッグイシュー基金」が主催し、12日に大阪市西成区のフットサル場で開いた。英語で「多様性」を意味する言葉から「ダイバーシティーカップ」と名付けられ、関西を中心に12団体の約150人が参加した。

     同NPOは定期的に生活困窮者や引きこもり経験者を集めたサッカー交流会を開いている。今回は「拡大版」として、LGBTや精神疾患、依存症、聴覚障がいなど、他の当事者団体にも参加を呼びかけた形だ。

     当日はまず各団体がリーグ戦形式で対戦。続いてメンバーが入り交じってのミックス戦があった。参加者にとってはまさに他者と関わり合う機会。だが、同NPOは一抹の不安を感じていたという。

     スタッフの川上翔さん(26)は「大会前に『他団体の人とどうやってコミュニケーションを取ればいいのか』という声が寄せられていた」と明かす。

     だが、実際にはこうした懸念は杞憂(きゆう)に終わった。

     参加者の声がそれを証明する。滋賀県に住み、精神疾患がある新沼大地さん(18)は「フレンドリーな感じで楽しかった。初対面だったが、段々と気持ちが通じていった」と手応えを語った。

     立場や属性の違いを超えての交流は、参加者らに多くの印象を残したようだ。ネットゲーム依存からの回復を目指す奈良県の男性(24)は「悩んでいるのは(依存症と向き合う)僕たちだけではないのだと実感した」と話した。

     普段は聴覚障がい者らでつくるデフサッカーチームでプレーしている吹田市の白瀧淳さん(28)も「結局はみんな同じ人間。いろいろな世界の人たちのことを知れて良かった」と振り返った。

     誰にとっても生きやすい社会にするにはどうすればいいのか。この日の取り組みは、そのヒントになるかもしれない。LGBTやアライ(支援者)でつくる団体の一員として参加した堺市の細木玲仁子(れいこ)さん(23)は「みんな『その人らしさ』を受け止め、尊重していた」と語った。

     同NPOは来年以降の開催も検討している。

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