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高齢者虐待

「息子」が4割 介護と仕事、両立で悩み 金沢市17年度調査 /石川

「ご近所見守りチェックリスト」や相談機関を盛り込んだ金沢市のパンフレット=久木田照子撮影

「ご近所見守りチェックリスト」配布

 金沢市がまとめた2017年度の高齢者虐待調査で、息子から虐待を受けたケースが4割を占めたことが分かった。厚生労働省の全国調査と同様の傾向で、介護に不慣れな息子が仕事との両立に悩んだり、親の衰えを受け入れられずにストレスをためたりする例が目立つという。市は「介護者が抱える困りごとに早く気付いて対処したい」と支援に力を入れている。

     市によると、17年度に65歳以上の高齢者本人や介護支援専門員、県警などから寄せられた通報168件のうち、75件を虐待と判断した。内訳(重複あり)は、殴るなどの身体的虐待45件▽暴言や叱責などの心理的虐待28件▽介護放棄18件。「親の財産を管理する子が、親の病院費用を負担しないため治療が受けられない」といった経済的虐待も9件あった。

     虐待した側は、息子が4割で最多。配偶者と娘はいずれも2割未満で、その他の親族はそれぞれ3件以下だった。また、虐待が起きた世帯の構成は、「未婚の子と同一世帯」が全体の半数近くに上り、「配偶者との2人世帯」「既婚の子と同一世帯」がともに2割だった。

     家族間の介護を巡っては、高齢者の増加や家族構成の変化に伴い、担い手が変わってきた。市長寿福祉課の担当者は「遠慮なく言葉を交わす親子が長時間一緒に過ごし、ストレスを募らせる状況が起きている」とみる。特に、親が認知症になった時、子が病状を受け入れられないケースが目立つ。物忘れや、コミュニケーションが難しくなることへの怒りが虐待に向かうこともあるという。

     同課は虐待を未然に防ぐため、「高齢者や介護者が直面する困りごと」の把握を重視。周囲にも協力してもらおうと、「ご近所見守りチェックリスト」を盛り込んだパンフレット(A4判4ページ)を作り、17年3月から民生委員などに配っている。「庭の手入れをしない」「ゴミの分別ができず、収集日を間違える」「最近、配偶者を亡くした」など具体的な項目を支援緊急度別に挙げ、相談先を紹介。各機関と連携し、本人や介護者の支援につなげることを目指す。問い合わせは金沢市長寿福祉課(076・220・2288)。【久木田照子】

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