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伊予三城

魅力発信 「湯築城」(松山)、「能島城」(今治)、「河後森城」(松野) 巡回展、イベントで連携 /愛媛

企画展で展示中の小早川隆景書状。最初の行に湯築城主・河野通直を指す「湯月」の記述がある=個人蔵・村上水軍博物館提供

 いずれも国史跡で、日本100名城の「湯築(ゆづき)城」(松山市)と、昨年に続日本100名城に選ばれた「能島(のしま)城」(今治市)、「河後森(かごもり)城」(松野町)両城が手を組み、持ち回りの企画展を始めた。今後もシンポジウムなどで広域な情報発信を目指し、「伊予三城」の存在感を高める。【松倉展人】

     湯築城は中世の伊予国の守護だった河野氏の居城。村上水軍の海城・能島城、中世・戦国時代の山城・河後森城とともに、複雑な勢力争いの拠点となってきた。

     伊予の中世城郭を代表する「伊予三城」として連携するきっかけは続100名城の選出。今年4月6日の「城の日」からはスタンプラリーも始まり、「歴史好きな観光客に城の歴史的価値を訴えよう」と企画展や学術研究での提携を進めることにした。

     第一陣の企画展「伊予の城と戦--海域・守護所・境目の城、それぞれの戦国」は6月24日まで今治市村上水軍博物館(宮窪町宮窪)で開催し、入場無料。7、8月に松山市の湯築城資料館(道後公園)、9、10月に松野町の不器男記念館(松丸)に巡回する予定だ。

     展示の柱となるのは450年前の1568年、伊予国最大の戦国合戦となる大戦となった「鳥坂(とさか)合戦」。河野氏と土佐一条氏・伊予宇都宮氏らの軍勢が現在の大洲・西予市境を中心に繰り広げた合戦には中国の毛利氏も援軍を送り、来島村上氏や多くの武将が参戦した。

     毛利元就(もとなり)の三男・小早川隆景(たかかげ)の能島村上氏への書状も展示史料の一つ。この中で湯築城主・河野通直(みちなお)を「湯月」と表現し、通直の働きかけで村上氏に土地を与えたことを記している。

    鳥坂合戦の際、河後森城主・河原淵教忠が土佐一条氏を支えたことを示す天満宮棟札=愛媛・鬼北町教委提供

     また、鳥坂合戦で土佐一条氏を支えた河後森城主・河原淵教忠(かわらぶちのりただ)の戦への関与を伝える天満宮棟札(鬼北町・白王神社蔵)の画像も示され、三つの城と政局の関わりが興味をひきそう。

     3城の連携について、今治市村上水軍博の大上幹広学芸員は「シンポジウムなどで重層的に考えたい」、湯築城資料館の神石都学芸員は「一般向けの歴史塾でそれぞれの歴史に触れたい」、松野町教委の亀沢一平主事は「巡回展会場を史跡見学会のコースに入れ、合わせて見学してもらいたい」と、構想を温めている。

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