連載

クローズアップ2018

日々のニュースを深掘りして解説します。

連載一覧

クローズアップ2018

iPS心臓治療、臨床へ 再生医療の試金石 大量移植、懸念の声も

  • ブックマーク
  • メール
  • 印刷
大勢の報道陣が集まった記者会見で質問に答える大阪大の澤芳樹教授(左から2人目)=東京都千代田区で16日、宮武祐希撮影
大勢の報道陣が集まった記者会見で質問に答える大阪大の澤芳樹教授(左から2人目)=東京都千代田区で16日、宮武祐希撮影

 iPS細胞(人工多能性幹細胞)を使った世界初の心臓病の臨床研究計画が厚生労働省の専門部会で16日、大筋承認された。大阪大の研究チームが計画し、今年度中に実施する。移植する細胞数が多く、今後のiPS細胞を使った再生医療の試金石になると注目される。海外は受精卵から作るES細胞(胚性幹細胞)による研究が先行。世界の潮流とのギャップを埋めることも課題となりそうだ。【荒木涼子、須田桃子】

 今回の臨床研究を主導する澤芳樹・大阪大教授(心臓血管外科)のチームはこれまで、患者本人の脚の筋肉から採取した細胞を培養し、シート状にして心臓表面に張り付ける心不全の治療法開発に取り組んできた。シート内の細胞から分泌されるたんぱく質「サイトカイン」が心臓の筋肉に働きかけ、新しい血管を作ることで心機能の悪化を防ぐとされる。2015年に再生医療製品として条件付きの承認を受け、保険適用もされた。臨床研究…

この記事は有料記事です。

残り1721文字(全文2112文字)

あわせて読みたい

この記事の特集・連載
すべて見る

注目の特集