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加害者側を見据えるセクハラ記事を=ライター・高崎順子

高崎順子氏
高崎順子氏

 財務省の福田淳一前事務次官の疑惑で、一気に世論に火がついたセクハラ問題。筆者はそれらの報道に、共通するいらだちを禁じ得ない。

 それはこの問題のほとんどが、被害者側からしか語られないことだ。被害者がどのような人物で、どのような状況で、何をされたか。加害者との関係はどうだったのか--。被害者側の検証に終始する記事には、「セクハラはされる側に落ち度がある」との印象を読者に与えかねない危険を感じる。

 セクハラは人災だ。加害者が性的言動を被害者の合意なく押し付け、心身に傷を負わせる。つまり「やる人」がいなくなれば、なくなるものだ。なのになぜ被害者側の防護ばかりが語られるのか。一定確率で避けがたく起こる、不慮の天災や事故のように。

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