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幻の科学技術立国

「科学技術創造立国」を目指してきた日本は、中国など新興国が急速に台頭してくる中で存在感を失いつつあります。現場を歩きながら衰退の原因を探り、再生の道を考えます。

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幻の科学技術立国

第1部 「改革」の果てに/7止 「選択と集中」目立つ批判 国立大アンケート

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 <科学の森>

運営費削減、独立失われ

 「不渡りを出す寸前の企業のようだ」。水光(すいこう)正仁・宮崎大副学長は、大学運営の現状をこう形容する。

 2004年の国立大学法人化と同時に始まった年1%ずつの運営費交付金の削減は、大学の基盤経費を直撃。現在1人の教員に配分できる額は年20万円ほどで、法人化前の3分の1以下だ。研究者は外部資金獲得のための事務作業に追われ、研究時間も激減。多くの研究者は独創性のある研究に取り組むことができていない。大学の研究力は10年前に比べ「衰えた」というのが実感だという。

 国から独立することで大学の自由度が増し、学長裁量で研究や教育に特色を出せる--。法人化にはそんな期待が持たれていたが、同時に財源が削られ、「結局、型破りなことはできなかった」と振り返る。

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