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乳癌学会

予防切除「強く推奨」 指針引き上げ

 日本乳癌(がん)学会は16日、3年ぶりに改定した診療ガイドラインを公表した。遺伝子変異が原因で乳がんを発症した患者について、がんになっていない側の乳房も再発予防を目的に切除することを「強く推奨する」との見解を示した。推奨の度合いをこれまでの「検討してもよい」から最も高い段階に引き上げた。ただ、予防切除は公的医療保険の対象外で、患者は全額負担が求められる。同学会は保険適用を国に働きかけていくという。

     国内で乳がんは女性に最も多いがんで、年間に推定8万~9万人が発症する。このうち「BRCA1」か「BRCA2」と呼ばれる遺伝子に変異があるために乳がんを発症する人は、5%以上を占めるとされる。

     新たなガイドラインでは、片方の乳房にがんが見つかった患者のうち、遺伝子変異が原因と考えられる場合、見つかっていない側の乳房も発症リスクが高いと指摘。医療機関にカウンセリング体制が整っていることなどを条件に、予防切除することを4段階の推奨度合いで最も高い「強く推奨する」とした。

     同学会によると、英国の疫学調査では予防切除をした場合の10年後の生存率は89%と、しない場合の71%より高かった。カナダの調査では予防切除で遺伝子変異が原因の乳がんによる死亡者数を48%減少させられるとの結果も出ているという。

     一方、遺伝子変異はみられるものの、がんを発症していない場合の予防切除について、新ガイドラインは推奨度を上から2番目の「弱く推奨する」にとどめた。リスクの低減効果は明らかな一方、生存率を上昇させるデータは確認できていないためという。【渡辺諒】

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