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廃校の小学校

“再生”に向け写真家が募金始める

旧仁鮒小前に立ち、作曲家・成田為三ゆかりの地であることを記した石碑に手をかける江川正幸さん=秋田県能代市で2018年4月、田村彦志撮影

築89年の木造校舎

 秋田県から青森県にかけて広がる白神山地などで希少な動植物を撮影し「生命誌写真家」として活動する江川正幸さん(64)=秋田県八峰町在住=は、能代市二ツ井町の旧仁鮒(にぶな)小(2008年廃校)の“再生”を目指し募金を始めた。雨漏り工事などの改修や保存活動にあてたいという。

     同小は「浜辺の歌」「かなりや」の作曲者、成田為三(1893~1945年)の母校。現在の木造校舎は1929年に建築された。天然杉がふんだんに使われ、木のぬくもりが伝わるデザインが特徴。「『日本遺産』に匹敵する」と評価する建築家もいる。

     江川さんら有志は14年、市民団体「響にぶなの楽園準備会」を設立した。「校舎にまつわる物語を生かし、市民が気軽に集える場を」と、校舎の清掃や写真展などのイベントを催してきた。

     だが、校舎を管理する能代市教委は維持費などを理由に解体の方針。江川さんは「行政を動かすには、保存の声の高まりと民間の資金が必要」と訴えている。

     募金は一口あたり10万円で、当面の目標は300万円。募金をすると、返礼品として江川さんが白神山地周辺で撮影したブナ原生林や、クマゲラ、ツキノワグマなどの写真(1点約6万円相当)が計3点贈られる。額入りで縦43センチ横49センチ。送料無料。【田村彦志】

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