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中日記者

愛知県警資料漏えい 強要事件被告に

 中日新聞社(名古屋市)の30代の男性記者が取材で知り合った男に、愛知県警の報道発表資料を渡していたことが同社への取材で明らかになった。記者は当時、社会部で愛知県警を担当していたが、同社は今月、記者を厳重注意し、担当を代えた。

 この男は今年4月、プロ野球・中日の私設応援団長らを脅したとして強要容疑で逮捕、起訴されており、捜査関係者によると、暴力団と以前、関係があったとされる。

 中日新聞社によると、記者は事件の概要や容疑者の名前、住所などが記された県警の報道発表資料を撮影し、無料通信アプリ「LINE(ライン)」で男に複数回、画像を送信していた。男とは事件の取材を通じて知り合い、強要事件発覚以前に資料を送っていた。

 男は別の男と共謀し今年1月に名古屋市東区の喫茶店で、私設応援団の団長と事務局長を脅して辞めるよう強要したとして、愛知県警に逮捕された。記者は事件当時、男に呼び出されていて、喫茶店内にいたという。

 記者は4月3日の男の逮捕を受け、店内にいたことを上司に報告した。社内調査で、喫茶店では離れた場所にいて強要事件は知らなかった一方、男に資料を提供していたことが発覚した。記者は暴力団問題などを担当し「取材を円滑に進めるために渡していた」と話しているという。

 中日新聞社の寺本政司編集局次長は「取材で得た情報を報道目的以外に使うのは記者倫理に反する行為で、重く受け止めている。関係者におわびするとともに、記者教育を徹底する」と話した。

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