成田空港

「日本の表玄関」守り続け 開港40年、元管制官の誇り 管制塔占拠、怒りばねに

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旧管制塔で占拠事件を振り返る元管制官の柴田謙二さん=成田空港で、丸山博撮影
旧管制塔で占拠事件を振り返る元管制官の柴田謙二さん=成田空港で、丸山博撮影

 成田空港開港直前の1978年3月、乱入した空港反対の活動家に占拠された旧管制塔(高さ64メートル)が、老朽化のため、2020年に取り壊される。当時、35歳の管制官だった柴田謙二さん(75)は管制室から屋上に避難した。そんななすすべもなかった経験を胸に「日本の表玄関」の安心安全を淡々と守り続けてきた日々を、柴田さんは「開港までの苦しみがあったからこその宿命」と振り返る。成田空港は20日、開港40年を迎える。【中村宰和】

 柴田さんは開港予定日4日前の78年3月26日、旧管制塔16階の管制室にいた。突然、反対派の怒号が聞こえたかと思うと、火炎瓶が管制室から下の階に続く階段に投げ込まれ、煙が充満した。活動家グループは、約1万4000人の警備をかいくぐり、敷地外のマンホールから排水溝を経由し、建物への侵入に成功したのだ。

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