三重~る経済

ブランド守る「地域団体商標」=百五総合研究所・鈴木理可 /三重

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 <三重(みえ)~る経済>

 松阪肉、伊勢茶、伊賀くみひも、四日市萬古(ばんこ)焼、くわな鋳物など、これら三重の特産品の品質やイメージが、ある制度によって守られていることをご存じだろうか。

 まず、名称に「地域名」がついていることに注目してほしい。商品名、サービス名、企業名、マーク、ロゴなどを商標と呼ぶことがある。商標を登録し、商標権を取得すると、その商標を日本全国(外国には及ばない)で独占的に使用でき、同じ商標や似ている商標を他人が使用することが禁止されるなど偽物や粗悪品が市場に出回ることを防止できる。

 ただし、商標登録にはいくつかの要件があり、単純な名称は登録が認められにくい。例えば、松阪肉という名称は単に「地域名」と「商品名」を合わせただけで、通常の商標登録は難しい。

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