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アメリカンフットボール

悪質タックル回答 日大、監督指示を否定 乱暴行為教えていない/指導の真意伝わらず

日大の反則行為で、記者会見する関学大アメフット部の鳥内秀晃監督(奥)。手前は小野宏ディレクター=兵庫県西宮市で2018年5月17日午後2時27分、小出洋平撮影

関学大「誠意ない」

 関学大アメリカンフットボール部は17日、鳥内秀晃監督(59)らが兵庫県西宮市内で記者会見した。日大との定期戦(6日、東京)で選手が相手から悪質なタックルを受け負傷したことへの抗議文(10日付)に対する回答書を「疑問、疑念を解消できていない」と批判した。日大が24日までとした再回答を踏まえ、対応を決める。【来住哲司、村上正】

    責任者謝罪へ

     日大は17日夜、責任者が謝罪のため関学大を訪問する考えを明らかにした。

     日大は回答書で反則行為を謝罪した。そのうえで「意図的な乱暴行為などを選手へ教えることはない。指導方針は『厳しさ』を求めるものだが、選手の受け取り方に乖離(かいり)が起きた」と、内田正人監督(62)が反則行為を指示したことを否定した。

     さらに、内田監督が試合後に「これが僕のやり方」などと発言をしたことには「反則行為を容認すると受け取られかねないもので、コメントは撤回する」と表明した。しかし、具体的な経緯や反則プレーへの見解などは記されていないため、さらに事実関係の確認作業などを進めて再回答すると表明した。

     これに対して関学大は、部長と監督からの被害選手と保護者への直接謝罪▽反則プレーに至った経緯や指導内容などの具体的な回答--などを改めて要望。再回答に納得しない場合は定期戦を打ち切る意向であることを改めて示した。鳥内監督は「非常に悪質なプレーで、次の日にでも謝罪すべきだ。現場の責任者は監督で、ああいうことをしたのは(内田)監督の責任と思う」と批判した。

     関学大の会見を受け、日大は17日夜にアメフット部の加藤直人部長名で見解を発表し、内田正人監督ら「責任者」が関学大を訪問してアメフット部、タックルで負傷した選手と保護者に謝罪する考えを明らかにした。

     日大企画広報部によると、訪問するのは内田監督と加藤部長を念頭に関学大と日程調整している。日大アメフット部は15日付の関学大への回答書で、事実関係を解明して24日をめどに再回答する意向を示したが、謝罪については「それ以前に、できるだけ早く」(企画広報部)という。

     しかし、日大は部長名で記した見解でも、反則行為については「指導と選手の受け取り方に乖離が起きた」と15日付の回答書を踏襲した。関学大は記者会見で、この乖離について「真摯(しんし)な調査に基づいた具体的な説明」を求めており、日大の謝罪で決着するか不透明だ。

     6日の試合で日大守備選手は関学大QBがパスを投げ終えた約2秒後に背後からタックルして負傷退場させたほか、さらに反則を2度犯して退場処分を受けた。関東学生連盟は来週にも最終的な処分を決める方針。両校は大学日本一を決める毎日甲子園ボウルで最多の29回対戦し、定期戦も今回が51回目だった。

    監督会が第三者委要請へ

     日大が所属する関東大学アメリカンフットボール1部リーグは17日夜、東京都内で監督会を開き、悪質タックルの真相の究明のために第三者委員会の設置を関東学生連盟に要請することを決めた。

     会合は日大を除く15校の監督らが出席した。関東学連はすでに、日大への聞き取り調査をしているが監督会は「公平性確保と、話しやすい環境にして選手を保護する」ために第三者委員会の設置を求めた。関東学連は理事に諮る方針。【松本晃、田原和宏】

    明治大と成蹊大、2校が対戦中止

     関東学生アメリカンフットボール連盟は17日、日大が東京都内で予定していた春季オープン戦2試合が新たに中止になったことを明らかにした。対戦相手の明治大と成蹊大が申し入れした。中止はすでに申し入れた法大、東大、立大と合わせて5校になった。【田原和宏】


    日大アメフット部回答書 骨子

     ・意図的な乱暴行為を選手に教えることは全くない

     ・指導方針はルールに基づく「厳しさ」。指導者と選手の受け取り方に隔たりがあったことが今回の問題の本質だった

     ・反則行為で負傷した選手および保護者の方に心よりおわびする

     ・(監督コメントは)規則に違反しても良いという意図はなく、選手に「厳しさ」を求めて発したもの。真意が伝わらず、本意ではないため撤回する

     ・当日のミーティングでの監督発言も、負傷させる意図は全くなく、選手の士気を上げるためだった

     ・経緯の確認や、再発防止策の策定を行っている。24日をめどに回答したい

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