メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

ベネズエラ大統領選

20日投票 マドゥロ氏の再選濃厚

 【カラカス山本太一】南米ベネズエラの大統領選が20日、投開票される。政治・経済の混迷は深刻だが、独裁色を強める反米左派「統一社会党」のマドゥロ大統領(55)の再選は濃厚とみられている。欧米諸国などは選挙が民主的ではないとして中止を求め結果も承認しない姿勢。勝利してもマドゥロ政権の国際社会での孤立は一層深まりそうだ。

     「勝利を与えてくれれば『経済戦争』を終わらせる」。マドゥロ氏は首都カラカスで9日、支持者数百人にそう訴えた。ハイパーインフレや食料・生活必需品不足で推計100万人以上が国外に逃れる。深刻な経済危機についてマドゥロ氏は「帝国主義的な米国が仕組んだ」と主張する。

     一方、マドゥロ政権の孤立化を主導する米国のペンス副大統領は7日、「ベネズエラ国民が抑圧者に立ち向かうため、より強力な行動をとるべきだ」と述べた。35カ国が加盟する米州機構(OAS)のベネズエラの資格停止を求め、マドゥロ政権幹部らに対する経済関係断絶や渡航制限を各国に呼びかけた。

     米国や欧州連合(EU)、中南米の一部は、ベネズエラ大統領選で有力野党候補が出馬禁止になったことなどを理由に大統領選実施を非難。2017年から同国に経済制裁を科す米国とEUは結果を承認せず、選挙後に制裁を強化する見込みだ。米国はベネズエラの基幹産業である石油分野でも制裁に踏み切るとの見方が出ている。

     ベネズエラ国会多数派の野党連合「民主統一会議」は大統領選をボイコットしており、多くの野党支持者は投票を棄権するとみられる。ボイコット方針に反して野党「先進革新主義党」のファルコン前ララ州知事(56)が立候補しているが、マドゥロ氏の再選が確実視されている。

     昨年10月の全国知事選では「野党大勝」との世論調査結果と異なり、与党が勝利。国際的な選挙監視団が参加せず不正開票が疑われた。今回も監視団は派遣されない予定で、不正が行われる可能性が指摘されている。だが、マドゥロ氏は「選挙システムは世界一透明性が高い」と反論。ロシアや中国はマドゥロ政権を財政面から支え、キューバやボリビアなど中南米左派諸国も政権を支持している。

     サンパウロ大(ブラジル)の研究者アウベルト・ピファイフェル氏(国際関係)は「選挙は透明性がなく、(マドゥロ氏再選という)既に知られている結果を正式なものにするだけだ」と話す。

     マドゥロ氏は13年4月、チャベス大統領の死去に伴う選挙で初当選した。

    関連記事

    毎日新聞のアカウント

    話題の記事

    アクセスランキング

    毎時01分更新

    1. ロシア ザギトワ選手に秋田犬贈呈 安倍首相も立ち会い
    2. 南北首脳 思惑一致、極秘の電撃会談
    3. 車ナンバー 図柄入りデザイン 全国41地域を決定 
    4. 韓国大統領 正恩氏と2度目の首脳会談 板門店で実施
    5. アメフット 日大再回答に怒りあらわ 関学大監督

    編集部のオススメ記事

    のマークについて

    毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです

    [PR]