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アメフット

「非常に悪質だ」関学大の記者会見・一問一答

日大の反則行為で、記者会見に臨む関学大アメフット部の小野宏ディレクター(左)と鳥内秀晃監督=兵庫県西宮市で2018年5月17日午後1時24分、小出洋平撮影

鳥内秀晃監督と小野宏ディレクター

 アメリカンフットボールの日大-関西学院大定期戦(6日、東京・アミノバイタルフィールド)で日大守備選手が反則行為を重ねた問題で、関学大アメリカンフットボール部の鳥内秀晃監督と小野宏ディレクターは17日行った記者会見の一問一答は次の通り。

 --回答書を受け取った状況は。

 ◆小野宏ディレクター(D) 5月15日に日大のコーチが持参して、スタッフに手渡した。

 --一連の対応についてどう考えるか。

 ◆鳥内秀晃監督 指導者による指導と選手の受け取り方に乖離(かいり)があったということだが、もしそうならば、あのプレーが起こった時に、なぜベンチに戻して「(厳しさとは)そういうことではない」と言えなかったのか。あれを受け入れたら、スポーツは成り立たない。非常に悪質だ。次の日にでも、やはり責任者が直接謝罪するというのが筋。同じ指導者としては到底、受け入れられない。我々も指導しているが、やはり汚いプレーや反則プレー、相手を故意に傷つけるということはやるなと指導している。「もし重篤な事故が起これば、君らも背負うことになるよ」と前から言っている。

 --日大の内田正人監督が、公の場で発言していないことについて。

 ◆鳥内監督 監督、そして日大の中でも地位のあるところにおられる。はっきりと記者会見し、おわびの一言をとは思う。

 ◆小野D なぜこういうことが起きたのかという真相の究明こそが大事。そのことが解決へとつながっていく。

 --回答書は負傷選手も見たのか。警察への告訴は。

 ◆小野D 回答書はすぐ、被害選手の父親に送った。本人が見ているかどうかは、ご家族の中で判断していると考えている。警察に関しては、主体は本人、家族なので言及は避けたい。

 --今回のことは選手か、または監督の責任か。日大の回答に誠意が感じられなかった場合、損害賠償などの法的対応を考えているのか。

 ◆小野D 現時点の回答で、1プレー目の行為が選手か監督(の指示)かは判断できない。プレーヤー責任は間違いないが、監督責任については真相究明してほしい。24日までに届く回答に誠意がない場合は、定期戦は行わない。法的対応については家族の問題でもあるので、我々からの言及を控える。

 ◆鳥内監督 スポーツにはルールがある。あのプレーは悪質、故意である。あれを認めてしまうと、スポーツではなくなってしまう。あってはならないことが起こってしまった。そこに何があったのか、真相究明が私の望むところだ。

 --回答を見た時の感情は。

 ◆鳥内監督 指導者は学生の安全を守ることが一番。なぜ、そのまま出し(続け)たのか。1プレー目で起こったならば、あのプレーを見た瞬間にベンチに下げ、私であれば「この試合は駄目だ。求めている厳しさは、ああいうのではない」と言う。

 --社会問題になっていることに対して。

 ◆鳥内監督 こんな形で社会問題化しているのは非常に残念でならない。見れば見るほど、あのプレーは、これからフットボールをやろうとしている人の中で非常に危険ととられかねない。40年やっていて、初めて見た。あり得ない。こういう形で取り上げられるのは残念だ。

 --納得する回答とは。

 ◆小野D 誠意ある回答を求めているが、結論を押しつけるようなものではない。調査に基づいて、真相を究明してもらうこと。より具体的に言うなら、なぜ1プレー目が起こったのか。具体的事実が示され、納得できるものであれば誠実な回答だと言えるのではないか。

 --仮に監督からの指示だった場合は。

 ◆小野D 仮定の話なので。指示があったかだけではなく、総合的に勘案することが必要だ。

 --関学にとって日大の存在は。

 ◆鳥内監督 長い歴史の中で良いライバルでやってきた。ああいう事件が起こってしまうと、非常に残念。

 --日大との関係性は。

 ◆小野D 各世代で深いつながりを持って、いろいろな懇親を続けている。こういうことが起きたこと自体、そもそも信じられない。長い歴史に基づくOBとのつながりは今も変わらない。だが、今の両チームは決定的に信頼関係が損なわれている。完全に崩壊している。

 --内田監督の責任は。

 ◆鳥内監督 現場での責任者は監督だ。自分のチームでああいうことがあったというのは、監督の責任だと思う。

 --違反行為をした選手に今後、アメフットをする資格はあるか。

 ◆小野D どういう事情があったにせよ我々は生命に関わる危険で悪質なプレーと考えている。その行為自体が許されるものではない。ただ、なぜ突然あのプレーをしたのか真相究明されるべきだ。真実を解明することは、彼の人生のためにも必要だと思う。

 --内田監督をどのようにみているか。

 ◆鳥内監督 内田監督は厳しい指導で有名。ああいう事故が起こったわけだから、すぐにでも謝罪すべきだったと思う。後手後手に回っておかしくなり、(問題が)大きくなっていると思う。まずは我々の学生、保護者に謝罪は必要だと思う。

 --仮に同じプレーが関学で起こった場合は。

 ◆鳥内監督 うちのチームでは絶対ない。あり得ない。

 --今回の問題はソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)で拡散された。

 ◆小野D 試合当日は我々も見ていたが、誰一人、(QBが)タックルされたことを認識していなかった。ボールが投げられ、視界から完全に離れているところで行われていた。翌日からSNSにかなりの反応があった。昔であれば映像がなく、水掛け論で終わっていただろうが、(今はSNSで)あらゆるところで記録が残る。正直、ここまで大きな記者会見を開くことは想定しなかった。

 --日大との信頼関係が完全に崩壊したとのことだが、それは日大の監督・コーチ陣への信頼が崩壊したのか。

 ◆鳥内監督 監督にコーチが意見を言えていない可能性があり、それで学生を守れるのか。我々とは指導の仕方が全然違う。やはり受け入れられない。

 --タックルを受けたQB選手から報告はあったのか。

 ◆鳥内監督 被害を受けた選手自身が、どういうことが起こったのか分かっていなかったと思う。「レイト(タックル)でやられ、ひねられた」と。私自身もあのタックルを見ていないので、そこまで重篤だと思わなかった。(タックルを知って)後に大丈夫かと聞いた。

 ◆小野D 私からも電話をかけたり直接会おうとしている。だが、この2日間は風邪で休んでいる。今後、ケアをしていきたいと思っている。

 --被害選手の家族は。

 ◆小野D 家族はものすごく憤っている。プレーに関してや相手監督についての疑念、何よりも自分たちに対して謝罪が行われていないことへの憤りだ。できるだけ早く回復し、プレーに専念できる環境を作りたいと思っている。

 --被害選手は練習に復帰しているのか。

 ◆小野D まだ復帰していない。試合翌日に診察を受けて、膝の軟骨損傷と腰部打撲で全治3週間ということだった。だが、その2日後に左脚にしびれがあると訴えた。あれだけのタックルを受けたので精密検査を受けたが、現段階では神経に問題は無いということで安心している。本人も少しずつ良くなっていると言っているし、医師によると痛みがなくなったら練習に参加できるということだ。

 --違反行為をした選手の状況は。

 ◆小野D (関学大が)抗議文書を発送したのが5月10日。11日朝、日大コーチから電話があって「今から当該選手を連れて謝罪に行きたい」という連絡があったが、抗議文書を見ておらず、正式な回答や責任者の謝罪を求めていたのでお断りした。本人が謝罪したいという意思を示したことは大切なことだと思う。だが、選手だけの謝罪を受け入れるかというのは難しいところ。責任者と一緒に謝罪をするということが、被害を受けた選手、保護者、さらに当該本人にも大事なことだと思う。現段階で連絡はない。

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