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詩人・金時鐘さん

選集の配本開始 業苦と慈悲、魂の軌跡 在日朝鮮人運動で葬られた『日本風土記2』一部復元

=奈良県生駒市で、望月亮一撮影

 日本に住んで69年を数える在日コリアンの詩人、金時鐘(キムシジョン)さん(89)の詩、評論などを集大成した『金時鐘コレクション』(全12巻・藤原書店)の配本が今春から始まった。「『在日』を生きる」を身に刻みながら、業苦や慈しみを詩に託すその人を今月初旬、奈良県生駒市の自宅に訪ねた。

  ■  ■

 2月から約1カ月間、心臓を患い入院したが、「今は無理しなければ日常に支障はない」。日本の植民地下の朝鮮釜山(プサン)に生まれ、皇国少年に。1945年の「解放」(日本の終戦)は、「うれしさより、身が裂かれた思い。努めて身につけた日本語が闇の言葉になったのだから」と振り返る。民族意識に目覚め、韓国・済州島(チェジュド)での朝鮮半島の南北分断に反対する武装闘争「済州島4・3事件」(48年)を機に49年6月、「命からがら日本にたどり着いた」。以来、創作、政治運動、教師として差別問題への取り組み--など国や時代の「境界」で闘ってきた。

 コレクションは、金さんの詩業を熟知する研究者、細見和之さん、宇野田尚哉さん、浅見洋子さんの3人が編…

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