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岩間陽子・評 『日露近代史 戦争と平和の百年』=麻田雅文・著

 (講談社現代新書・1296円)

先人の対露政策、何を学ぶ?

 「日本は島国だ」とよく言われる。しかし、戦後日本の復興を支えた中には、大陸からの引き揚げ者が多数含まれていた。著者の麻田雅文氏は、大陸における日本の活動を追い続けている。戦後日本の思想空間は、今にして思えば冷戦の枠に嵌(は)め込まれたものであって、歴史叙述とて正統と異端が歴然とあった気がする。アングロ・サクソンとの友好関係と、海洋国家の道こそが日本にとっての正統であって、「大陸派」は「アウトサイダー」であった。

 麻田氏の史学は、冷戦期の枠組みで見えなくなっていたものをあぶり出す、貴重な仕事である。本書は、明治…

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