改正道交法

施行3年 自転車マナー改善傾向

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自転車で下校する高校生に安全運転を呼びかける長野中央署の署員ら=長野市鶴賀田町の田町西交差点で、島袋太輔撮影
自転車で下校する高校生に安全運転を呼びかける長野中央署の署員ら=長野市鶴賀田町の田町西交差点で、島袋太輔撮影

 違反行為を繰り返した自転車運転者に安全講習を受けることを義務づける改正道路交通法が2015年6月に施行されてから、間もなく3年。事故増加を背景にした法改正では「自転車は車」であることが強調された。長野県内の自転車利用者のマナーや事故防止対策はどう変わったのか。

 「イヤホンをつけたままでは危険なので外してください」「歩行者とぶつかるので、横断歩道では自転車横断帯を走ってください」。5月15日夕、長野市の田町西交差点で、長野中央署の署員らが自転車に乗る人に安全運転を呼びかけていた。この交差点は国道406号と市道が交わり、長野電鉄権堂駅もそばにある。この時間帯、歩行者や自転車で下校する学生、帰宅する車で混雑する場所だ。違反行為で注意を受ける自転車利用者も見られた。

 ヘルメットを着用し、歩行者の邪魔にならないようにルールを守って自転車に乗っていたのは、長野市東町の自宅から約15分かけて通学している長野日大中3年の斎藤吉弥さん(14)。斎藤さんは小学6年の時、自宅近くで自転車に乗っていたとき、交差点で右から来た乗用車と出合い頭に衝突し、右足を骨折するなど全治3カ月の重傷を負った。道幅が狭く、見通しの悪い交差点で止まらずに飛び出したという斎藤さんは、それから交差…

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