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【バンコク西脇真一】タイで軍がクーデターで実権を握ってから22日で4年を迎える。軍事政権のプラユット暫定首相は、民政復帰に向けた総選挙を来年2月までに実施するとし、新党登録も始まった。だが、総選挙はこれまで繰り返し先送りされてきており、学生や民主活動家らは年内実施を要求している。
「ティーニーミー コン ターイ(ここで人が死んだ)」。19日夕、バンコク中心部で群衆が連呼した。2010年、タクシン元首相派のデモを軍治安部隊が強制排除し、多数が死傷してから8年の追悼集会だ。
「とにかく民主主義の第一歩である選挙の早期実施を求めたい」。学生リーダーのランシマン・ロームさん(26)は訴える。5人以上による政治集会の禁止令違反などで逮捕され、保釈中の身だ。選挙要求グループは21、22日に集会やデモを計画している。こうした動きに対し、プラユット氏は「平和と秩序が必要だ。総選挙の実施は彼ら次第だ」と、治安悪化を理由に延期をちらつかせてけん制する。
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