#東北でよかった

U・Iターン/3 東京から山形鉄道運転士に 佐竹凌さん 地域貢献の願い実現 モンテと通学生、支えに

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 視界いっぱいに広がる真っ白な雪原を、色鮮やかな2両編成のディーゼルカーが走行していた。3月上旬、山形県置賜地方。運転席では佐竹凌(りょう)さん(21)が、ブレーキハンドルや機器・スイッチ類を一つ一つ、声に出して指さし確認しながら操作している。その表情は真剣そのものだ。

 東京都小平市出身。2016年4月、この地でフラワー長井線を運行する山形鉄道(同県長井市)に就職した。同線はワンマン運行が基本で、運転士は一人二役で改札業務も担当する。「ありがとうございました」。料金を受け取った後、佐竹さんは乗客の目を見てほほ笑みかけた。

 小さい頃から、鉄道の運転士になることが夢だった。列車は人を運ぶ。人を運ぶことで、世の中が回る。「鉄道を通じて地域貢献がしたい」。そう願ってきたという。だが就職活動では、JRや大手私鉄の入社試験を通過できなかった。鉄道以外の選択肢も考えたが、「後悔したくない」と山形鉄道の門をたたいた。

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