働き方改革関連法案

高プロを聞く 森岡孝二氏(関西大名誉教授・企業社会論)/山田久氏(日本総研・主席研究員)

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 働き方改革関連法案を巡る政府の審議の進め方や、高収入の一部専門職を労働時間規制から外す「高度プロフェッショナル制度」(高プロ)について、識者はどうみているのか。2人に聞いた。

働かせ放題、危険な制度 森岡孝二氏(関西大名誉教授・企業社会論)

 高プロは、残業の概念をなくすもので、労働者の健康を守れるのか疑問だ。「労働時間」に代えて「健康管理時間」を設けるというが、制度自体は働かせ放題で「過労死ライン」を超える労働を誘発する恐れがある危険なものだ。現実に月65時間以上の時間外労働で脳・心臓疾患が発症している実態を踏まえていない。

 労働者の意思で制度から離脱できるというが、現状の強圧的な労使関係の下では、適用の同意を拒むことも離脱を申し出ることも労働者の自由意思ではできない。また、対象を1075万円以上とすることで「大方の労働者に関係ない」という印象を与え、反発をそらす手法もいただけない。いったん導入されれば年収要件が引き下げられ、労基法の根幹を崩す恐れがある。

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