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時代の風

マルクスと「心」の吟味 米中で「再評価」の動き=小倉和夫・青山学院大学特別招聘教授

小倉和夫氏=太田康男撮影

小倉和夫・青山学院大学特別招聘(しょうへい)教授

 今年は共産主義の元祖ともいえるカール・マルクスの生誕200年にあたる。そして今、皮肉なことにマルクス主義の再評価ともいえる動きが、資本主義の牙城・米国と、(建前上は)共産主義の本山ともいえる中国の双方で、違った形で噴出している。

 米国では、1973年にアメリカ社会党が分裂し、その後に生まれた「アメリカ民主社会主義者」というマルクス主義に近い考えを唱導する政治団体が、ここ2年の間に勢力を4倍前後に伸ばし、3万2000人を超えるメンバーを持つに至っているという。とりわけ顕著なことは、かつての社会党と異なり、メンバーには若者が多く、しかも彼らは(米国では伝統的に嫌われてきた)「社会主義者」という言葉も抵抗なく受け入れる者が多いという。

 2016年の民主党の大統領候補選で、ヒラリー・クリントン氏と熱戦を繰り広げたサンダース上院議員の人…

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