◆瀧井敬子(たきい・けいこ)さん
(毎日新聞出版社・2700円)
「国民的文豪はなぜ西洋音楽を愛したのか」--。生誕150年だった昨年以降、夏目漱石に関する著書が相次いで出版された。そのなかでも本書はクラシック好きだった漱石に焦点を当て、作品作りにどのような影響を与えたかを探る異色の作品になっている。
もともと「明治の文豪と西洋音楽」の研究を専門としていた。2004年に森鴎外がドイツオペラ「オルフエウス」(グルック作曲)を翻訳していることを発見し、独ペータース社の楽譜を原本にし翻訳本を出版している。「鴎外の次は同じ文豪の漱石だと考えました。最初は漱石は洋楽に関心があまりないのではと思ったが、小説を読み直すと、その影響を感じる描写が多くありました」
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