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今週の本棚

『最後の漂海民 <西海の家船と海女>』=東靖晋・著

 (弦書房・1944円)

 「海人(かいじん)」という言葉をご存じだろうか。海をなりわいの場とした漁労民たちのことだ。小さな生活圏を飛び出して、海を自由に行き来した九州西海の海人たちに、著者は熱いまなざしを注ぐ。聞き書きや道具、漁法を手がかりに、古代から連綿と続いた文化に迫ろうとする一冊だ。

 まず取り上げるのは、小船をすみかに移動しながら漁労を営んだ集団「家船(えぶね)」。瀬戸内を拠点とした人た…

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