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脱北作家・金柱聖さんに聞く、北朝鮮のこれから 変わらぬ人民への支配

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「北朝鮮の人権問題も忘れてはいけない」と語る金柱聖さん=東京都新宿区で、太田康男撮影
「北朝鮮の人権問題も忘れてはいけない」と語る金柱聖さん=東京都新宿区で、太田康男撮影

 米朝首脳会談の実現で北朝鮮社会に大きな変化がもたらされればいいが、在日3世の脱北者、金柱聖(キムジュソン)さんは「人民を支配するシステムは変わらない」と言う。帰国した祖国で作家になり、体制維持の小説が生まれる舞台裏を知ったからである。手記「跳べない蛙」(双葉社)を出版したばかりの金さんに聞いた。【鈴木琢磨】

 東京の真ん中で韓国からやってきた金さんに会って、私はふとひとつの朝鮮語が浮かんだ。「ナグネ」--。旅人と訳されるが、さすらい人、流れ者の意味もある。いや、そんな歌の文句みたいなセンチメンタルな感じとも違う。国家に翻弄(ほんろう)されながら生き抜いてきたたくましさ、人間力だろうか。「よく聞かれます。元在日朝鮮人で、北朝鮮に帰ったものの、脱北し、いまは韓国で暮らしている。あなたはいったい何者なんだっ…

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