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武田 砂鉄・評『キャバ嬢なめんな。』布施えり子・著

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偏見や不当な威力に真っ当にブチキレる

◆『キャバ嬢なめんな。』布施えり子・著(現代書館/税別1300円)

 セクハラを意地でも認めない福田淳一・前財務事務次官は、様々な方法で言い逃れ続けた。当初、セクハラ発言をした相手は女性記者ではなく、「女性が接客をしているお店」で、日ごろから「女性と言葉遊びを楽しむようなこと」がある、としていた。つまり、「おっぱい触っていい?」はキャバクラ嬢だったかもしれない、というのである。

 そんな福田には本書のタイトルをぶつけよう、「キャバ嬢なめんな」。水商売で働く女性や男性のための労働組合「キャバクラユニオン」の一員として活動してきた筆者が、給料未払い、不当な天引き、粗悪な労働環境を前にしても、「夜の仕事なんてそんなもんだろ」という世間の偏見によって沈黙を余儀なくされている人々を救い出す。

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