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開沼 博・評『経済学者、待機児童ゼロに挑む』鈴木亘・著

原因追究や対症療法では解決の糸口は見えてこない

◆『経済学者、待機児童ゼロに挑む』鈴木亘・著(新潮社/税別1500円)

 例えば、地域によって医者が足りないとか教育格差があるといった時に、素人としては、「じゃあ、医者が増えるように医学部の入学定員を増やしたり、医者不足の地域で働く医者に助成金を出したり、看護師・介護士の採用を増やしたりすればいい」とか「教員同士で教え方の上手(うま)い下手を競争させたり、塾やeラーニングなど民間の力を公教育にもっと取り入れたらよいのでは」とか思う。で、実際に現場の人にどうなんだと聞いてみると、一応理解できるがモヤッとした「できない理由」が返ってくる。そうなのか、と思いつつも「試しにやってみればいいのに」と腑(ふ)に落ちない。自分が「なんで戦争は無くならないの? みんな仲良くしたらいいのに」と無邪気に言う子どものようなことを言っているんじゃないかと不安になったりもする。身近じゃない社会問題を本気で考えようとした時、そんな経験をしたことは多い。

 現代の重要なトピックである保育園の待機児童問題。補助金をもっと工夫して出して園や働き手を増やしたら…

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