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私だけの東京・2020に語り継ぐ

著名人へのインタビューを通じて、東京の魅力を再発見します。

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照明デザイナー・石井幹子さん ランドマークの光演出

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照明デザイナーの石井幹子さん=東京都渋谷区で2018年5月14日、玉城達郎撮影
照明デザイナーの石井幹子さん=東京都渋谷区で2018年5月14日、玉城達郎撮影

 今はあちらこちらで建物がライトアップされていますが、日本で景観照明が脚光を浴びるようになったのは、1980年代になってからです。最初にやらせていただいたのは横浜の近代建築群やベイブリッジです。特にベイブリッジは観光名所になりましたので、ライトアップっていいなあと思っていただけたのではないでしょうか。89年に私が手がけた東京タワーのライトアップはずいぶん評判になりました。照明の力はたいへん大きいということを、一般の方にも広く認識してもらえたと思います。

 東京タワーのライトアップは大変厳しい条件でした。パリのエッフェル塔に比べ非常にきゃしゃな骨組みですし、日本は地震もあれば台風もある。大きくかさばる機材は載せられません。東京湾も近く、電気設備に大敵の塩害も考慮しなければならない。さまざまな制約の中、意識したのは「日本らしさ」です。日本には四季があり、「らしさ」を表現するには、季節感を出したらいいのではと考えました。海外の景観照明は年間を通して1種…

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